40代は転職エージェントをこう使え!

転職エージェント活用術

40代は転職エージェントをこう使え!

ーまかせきりにしないエージェント活用術ー

  1. 転職を決意したのは一体「誰」なのか?
  2. 転職エージェントはあなたの真価を見ぬく 
  3. 転職エージェントを選んで使う

 

 ある大手グループ傘下の商社に勤務していたT(仮)さん。去年、転職エージェントを通じて総合商社への転職に挑んだ。Tさんは「今後子供が大学へ行ったり、老後のことも考えると、40代の内に待遇のいい企業に移っておこう」と思っていた。そしてもう一つ、学生時代の友人が転職エージェントを通じて好待遇の企業への転職を果たしたこともTさんの背中を押すきっかけとなった。

 

 Tさんの希望は都市型の総合商社。いままで営業で培ってきた経験が活かせる場所はないかと思い、商社が無難な選択だと考えた。転職エージェントを選ぶ際も営業や物流に強いと言われるものを選び、キャリアカウンセリングでも商社を希望していると強調した。

 

 しかし、実際にエージェントに登録してみると、中堅企業どころか地方中小や零細企業まで紹介される始末だった。担当のコンサルタントに大手の案件も回してもらえるよう何度も頼んだが、結局納得できる転職もできないままエージェントとの契約が切れた。

 

 幸い現職との兼ね合いは、担当コンサルタントのアドバイスもあって継続することができたが、当初のTさんの希望とは全く違う結末となってしまった。

 

転職を決意したのは一体「誰」なのか?

 Tさんは、3つの間違いをおかしていた。その1つが動機である。Tさんは家庭と老後、そして友人の体験談を動機にして転職を決意した。しかしその中にTさん自身は入っていない・・・。

 

 転職エージェントは、「企業が欲しいと思う人材を探しだして、企業に紹介することで、その企業から報酬を得ている」サービス業である。企業は果たして、「老後のために雇って欲しい」という人材に報酬を払おうと思うだろうか?

 

 

 転職は、必ずリスクを伴う。年収が下がるかもしれないし、立場が前職より不安定になるかもしれない。40代ともなればなおさらである。そんな大勝負に「友人もうまくいったし・・・」という曖昧な動機は危険である。主体性をもって、転職市場の舞台を駆け回らなければならない。

 

 Tさんが希望した大企業のネームバリューは確かに魅力的だが、それが第一の目標になってはいけない。その逆に、紹介された中小企業の中にも、Tさんの手腕が炸裂するような現場はたくさんあったのかもしれない。しかし、それを見ようとしなかったことが大きな失策だった。

 

 

 ちなみに、端的に言うと担当コンサルタントが大企業の案件をなかなか回してくれなかったのは、Tさんという人材を渇望している企業がなかったからだ。エージェントはニーズとニーズを繋ぐ仕事だから、片思いを叶えることはできない。むしろ、Tさん自身が自分のスキルを存分に活かせる場所として希望したなら、何も大企業である必要はなかったのだ。

 

 確たる主体性がなく、「何となく状況を良くしたい」という曖昧な動機は、時にコンサルタントの努力を無にし、転職の方向を見失うことにもつながる。

 

転職エージェントはあなたの真価を見ぬく

 もう一つが、将来のキャリアプランである。Tさんの思惑は、以前よりも高待遇の職場に移って、特に問題がなければそのまま定年まで勤めることだった。だが、希望していた転職先にも同様の人がいる。その人を押しのける力がなければ、その人のポストを奪うことはできないが、Tさんはどうだろうか。

 

 具体的な目標と、それを実現可能な力があれば、そこにポストが生まれる。Tさんの商社マンとしての実績は、決して悪いものではなかったはずだ。実際に紹介された企業の中にもTさんならできる、Tさんにしかできない仕事があったかもしれない。いくつかの中堅、中小企業がエージェントを通じてTさんを欲しがったのも事実である。

 

 最大手企業がTさんを欲しがらなかったことに理由があるのと同様に、中小企業がTさんを欲しがったことにも理由がある。その企業は、エージェントを使ってでもTさんのような人に来て欲しかったのだ。大企業と違って、規模の小さい会社はエージェントに払う報酬も馬鹿にならない。

 

 

転職エージェントを選んで使う

 最後に、Tさんは総合商社を希望したが、総合商社の全ての部署が営業を主にしているわけではもちろんない。むしろ、総合商社の中での営業の仕事はごく限られたエリートのみに任せられる仕事であり、幹部への道もある。大手グループの傘下とは言え、Tさんはそのグループの商事部のメンバーなのであって、そのグループを牽引してきたわけではない。

 

 大手傘下の商社マンとして培った実力は、もちろん確かなものではあるはずだが、人並み外れた精鋭というわけでもなかった。当初「無難」と思って総合商社を希望したことは、実は「無謀」だったのである。

 

 転職エージェントを選ぶ際も、主体性より安全策を重視して商社系に登録しているが、これが必ずしも安全性には直結しなかった。転職という市場に飛び込んでいく以上、戦略的な発想より事なかれ主義のほうが危険な場合もある。

 

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まとめ

 コンサルタントは、熟練の観察眼でTさんの実力とそれが活かせるニーズを探す。キャリアカウンセリングで親身になって話を聴いてくれるのも、それをニーズに繋げるためである。転職のアドバイスを多く受けるうちに、コンサルタントが何でもフォローしてくれる存在のように思えてくることもあるが、彼らは人材コーディネートの専門技能集団である。英単語のエージェント(Agent)は代理人や仲介人という意味が強いが、実は「工作員」という意味もある。

 

 近年転職市場に活気があるのは、年功序列や終身雇用が崩壊したことにも大きく起因している。税や雇用での規制緩和は、ある意味では既存の「堅実な」仕組みを壊してしまったかもしれない。しかし、規制緩和とは古くなって運用が難しくなった制度に対して行われるのである。「会社に毎日通い続けること」だけが堅実な働き方ではない。

 

 今の40代は、父親たちの頃の40代とは全く違う状況にいる。当時「堅実だ」とか「真面目だ」と言われていたことが、今は当てはまらない。だからこそ、「新しい時代の40代」の転職は、まず古い幻想にとらわれない姿勢と主体的な態度が求められる。

 

 

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